離島と都会を行き来する診療看護師のブログ

primary care NPとして離島での道を開拓する

外科NPの働き方例

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◆業務レポート◆ 2022年4月~6月

  • 予定手術応援:51例(消化器外科・肝臓外科・呼吸器外科)
  • 緊急手術応援:7例
  • ER応需:30例
  • PICC挿入:20例
  • 創傷処置:33例
  • 病棟主治医(NP):8例 等々

  ★処置は研修医や特定行為Nsへ指導

ざっくり集計してみただけだが、離島とは比較にならないほどの症例数と手技依頼数!

離島1年が都会での1ヶ月に匹敵する 下手したら2週間

今まではなんだったんだと思う程

 

現在、消化器外科、肝臓外科、呼吸器外科を跨ぐように業務を行っている

3科医師は総勢20名程度 

10年目以降が多く皆医長やら部長で、外科医なりたてが少ない環境は必然とNPを必要とする環境といえる

例えるなら【初期研修医と外科上級医の間的なポジション】

※NP絶賛募集中(マウントとらない人)

 

それぞれの手薄な部分に入り、タイムリーな医療を提供できるように周囲のバランスを見ながらその日の業務を決めている

病棟代行業務を行いながら、ICや主治医しかできない業務があれば、

手洗いし手術応援として主治医と交代する・・・

 

入職当初は術式や基本手術手技の習得のために予定手術に入っていたが、現在は基本的に予定手術には入らず、毎日1~2例ある緊急手術要因として病棟やICUにいる患者をみて回っている

 

病棟にいると、看護師からたくさん声をかけてもらえるようになってきた

リーダーNsからは、

この薬飲ませていいの? 食上げされてないけど 点滴まだ続く?・・・

担当Nsからは、

この心電図って? 血圧低めなんですけど おしっこがでてなくて

処置いつこれそう? 皮膚がただれてて薬出して ・・・

 

普段こういうことを手術中の医師に電話しては、オペ室Nsに軽く遇われたり、主治医にキレられたり、、、そのくせチーム制ではなく主治医制なので、他医師の介入はよっぽどな時。夜勤になるともっと困るからまだかまだかと折り返し電話を待ち、タスクが消化できず机には付箋の山、余裕の超過勤務。。。

 

そんな環境はNPが介入し少しずつ改善してきている

 

病棟Nsは指示確認のために手術室に入ることはなかなかできないので、彼女らの代わりに手術室に立ち寄って、状況報告し、指示を聞き、指示を出され、タスクを消化し感謝される

立ち寄るのは簡単だが、これまたテクニックが必要で、

●端的な状況報告 ●assessment、そして

出された指示を実行する能力が求められる

手術中に1から10まで指示を細かく出すことは困難であり、ここでの会話はざっくり

それで自分で必要な検査を考え、検体を提出し、各種検査を行い、補液するなり抗菌薬を変えるなりドレンの位置を調整するなりPICCを挿れるなり、、、

このストーリーの中で不安要素は適宜その辺の医師に助言をもらいながら完遂させ、主治医に引き継ぐ こんな感じ

話しかけやすい、相談しやすい医師はいればいるだけ自分が仕事がしやすくなるので、人間関係構築スピードは確実にNPになってから鍛えられたし、なにより上達すべき能力!逆にコレがしょぼいNPは僕の知る限り組織で機能していない

 

Nurse Practitionerだったら、この事前の指示受けすらもいらず更にスピードアップした質の高い医療を提供できるようになると思うので、早く現行法の改正を求む

 

主治医からしたら、病棟Nsはピンキリでできる人もいればいけてない人もいる

そういうところも含めて、NPは病棟Nsが言うより状況が理解しやすい、病棟Nsに言うより理解してくれる、言ったことをやってくれる(やれることが幅広いことも有利な点)し、

病棟Nsからしても、キレられるストレスから解放され、処置や退院調整、翌日の処方等々病棟業務が着々と進み、患者を待たせることが減り、超過勤務も減る、まさにwin-win_!!

 

営業職のように足繁く医師の元へ通い、病棟へ帰り信頼を獲得してきた

足で稼げることは多いので、足で稼ごう

 

また、研修医も少なく当直に毎日入れる状況ではないので、研修医がいない日のER当直を行い、救急お断り件数の改善に貢献できるように当直ER対応しながら勉強している

 

都会は医者も多いけど、明けや大学応援、離島応援で常に誰かいない問題がある

隙間は必ずどこかにあるので、そこを埋めることができれば、医療の質、患者満足度は必ず向上すると思っている

 

3科診療科の医師たちは、普段から談笑し適宜応援し合い、一見和気あいあいとしているように見えるが、僕から見るとやはり気を遣い合っていてホンネではなかなか語り合えていない印象

・・・医師の世界に入ってみて、医師と医師って結構確執がある

 

なので、自分の右腕になるようなNPってみんな欲しがってくれる

1人の医師と一緒にいることが多いと嫉妬されるほど笑

 

今はまだオリジナリティを確立できていないが、診療科を跨いで幅広く対応できることをNPのオリジナリティとして磨いていき、そのうちNPしかできない確固たる領域・職域を見つけていけたらと思う

 

異動してたった3ヶ月しか経っていないが、以前の離島へ早速応援に行かせてもらった時に、スキルアップした実感があった

(だってこっちの2ヶ月は離島の2年。精神と時の部屋から出てきた感じ)

当時の研修医達はもういないが、NPが応援に来るとなっただけで今の研修医たちが集まってくれた

まだまだ認知はされておらず訳もわからない存在ではあるが、外科手技やPICCを教えてくれる人的な

 

(そろそろ本業の内科もやらないと完全に外科人間だと思われてそう。。)

 

これからも身の回りの人の記憶に残る仕事ができたらと思い、日々研鑽を続けます。

 

 

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