白衣の天使を夢見ていた人がいざ看護師になると
いじわる看護師にいじめられ、
自分も同じように後輩をいじめるようになり、
そうなりそうな自分にブレーキを掛け看護師を辞める人がいたり、
知らず知らずのうちに白衣の悪魔になっちゃっていたり、、
これは看護師業界では良くある話。
(個人的には、新人からの3年間で天使になれるか悪魔になるか別れると思っている)
そして、看護師の中には高みを目指そうと上級看護職を目指す人達が現れ、
認定看護師や専門看護師の人達や、○○療法士のような資格を所有する人がいる。
そういう人達は、看護師に指示する機会が多くなり(人を使うようになり)、
中には勘違いをして自分が偉いのだから言うことを聞きなさいよ。
なんで言うことを守れないの?患者さんのためなのよ?
と現場の看護師を上手に使えず、馬鹿にしたりけなしたりすることで支配下に収めようとする人がいるのも事実。
そんな中、診療看護師、通称NPさんが誕生して10年ちょっと。
NPさんの中にも変わった人達がいる。
そして、その人達が医師や看護師からのブーイングを浴びて、診療看護師全体の見た目が悪くなっているのも悲しいかな事実。
最近では、大病院の院長クラスの医師が
『NPさん欲しいけど人としてまずい人が多いから困るんよねぇ』
といった声を耳にする。
・医師業務ができる(特定行為や診断学)
・衣装が替わる
・医学的知識を増やせる
・給料が上がる
・新しい分野に飛び込んで刺激が欲しい
NPになりたい人達が思う志望動機はさまざまだが、
今の看護師人生に満足がいかず(看護師業界を良く思っておらず)進学している人達なのだから、
看護師業界(通常の世界)からしたら、変わりものの看護師がNPになるのはあるかもしれない。
ただ、そこで、新職種として謙虚な姿勢と上手なコミュニケーション、学ぼうとする意思を見せて、ひとまず制度設計まで、がむしゃらに働けば良いのだが、
こんなはずじゃなかったと夢砕かれて挫折する人や、
人の上に立つことができない人がいきなり人の上に立つもんだから、下からはバッシングを浴び排除されてしまう。。
個人的に抱いていたNP像を実践できないから辞めます
医師は必要と言うけど看護師から文句を言われるので辞めます
その逆も。
また、暴行事件などトラブルを起こして辞職させられたNPもいるとかいないとか
個人的には、出身大学院による差も大きいのでは無いかと思っている。
NP養成校のうち、看護系に重点を置いた大学院と医学系に重点を置いた大学院とがあるが、看護のことは一旦置いておいて徹底的に医学教育を詰め込まれた大学院出身者の方が、天狗になっている人が多いイメージ。(もちろんそうではない人もたくさんいます)
NPが病院を転々とするのは、上記のようなNP個人の問題もあるし、
受け入れ体制や指導体制、また新しいシステム作りに協力的かどうかなど、
受け皿となる病院の問題も大きいのは事実で、
必死にプレゼンしシステムを作ろうとしても、看護部長の意向や院長の方針などで阻まれてしまうと転職するしかないといった背景もある。
制度が定まらず診療部にも看護部にもNP部にも所属している診療看護師。
NPの使い方は【医師会や看護協会】の方針と言うよりも、主に施設毎のルールで動いており、隣の施設とうちの施設では天と地の差があることはよくある。
これでは、NPさんといってもどんな働きが期待できるか検討のしようが無い。
NP頻繁(2年以内)転職問題を解決するためには、
国の方針を定め、
それぞれの施設に上手に溶け込み、
医師、看護師と軋轢無くお互いの業務を加速させることができるような働き方をする
ことが重要ではないかと考えるし、これがNP創設の草間先生のいう『医師になりたいわけではない』NPらしさの本質なのではないだろうか。
NPになったから医師になったわけでもないし偉くなったわけでもない
NPになりたいけどなれない人のためにも、現場の看護師へ知識や技術を提供し、お互いに高め合い、尊敬し合える働き方をしないと、
『なくてはならない』存在にはなり得ない。
発展途上の資格で有り、1人のイメージが全体のイメージとなる今
もっと団結し同じ方向を向いて進んでいきたい。