離島と都会を行き来する診療看護師のブログ

primary care NPとして離島での道を開拓する

こんなNPは絶対初めて!!片道1100kmの離島応援勤務の実際③ HondaJet編

この度、徳洲会にて本格運用が始まった徳洲会ホンダジェット、通称徳洲ジェットに早速乗せて頂ける機会を頂いたので、やっとご紹介できます!

 

現在は糖尿病内科で業務をしてますが、外科時代からの名残で外科オンコール業務やER当直業務など、看護部や各診療科のサポートの下、糖尿病内科以外でも実践させて頂いております。

離島応援は、当院外科がメインで診療を行っていることもあり、外科応援が主体となっています。

 

◆◇◆1日目

徳洲会ジェットの本拠地はなんと八尾空港

八尾空港の職員も、徳洲会ジェットが1番目立ってかっこいいそう!

 

ドーーーーーン!!かっこいーー 男子の憧れ^^

八尾空港

主として航空宣伝・写真測量・操縦訓練などの事業用や自家用の小型航空機やヘリコプターの発着に利用されているほか、陸上自衛隊や消防・警察の航空隊が利用。関西圏のゼネラルアビエーションの拠点。

 

この日は、午前中八尾で仕事 糖尿病患者回診 PICC1件(手技時間約3分)

12時30分 病院発

当院からは車で15分足らずで到着できる 近い!

副院長の奥さんが迎えに来て頂き、自家用車で送迎して頂いた 優しい

電車とバスを乗り継いで伊丹空港に行くより何倍も楽

 

12時45分頃 空港到着

航空会社で簡単な説明を聞いて、すぐに搭乗

離島にない手術道具をいつも大阪から持ち込むが、腹腔鏡鉗子や糸針など空港手荷物ではややこしい手荷物もそのまま持ち込めてかなりスムーズ。

 

プライベートジェットだが、客室乗務員的なお姉さんも搭乗し、色々説明してくれた

 

操縦士含め7人乗り

中は直立できるほどの高さはないが、座れば圧迫感もなく高級感満載

なんせ、個人用の数億円の乗り物に乗る贅沢なんてそうそうない というかない

●柔らかくリクライニング自由な座席

●大きなテーブル

●高級そうな水

●Walkersのクッキーなどのお菓子サービス

●専用のスリッパとブランケット

多分ここにあったら何でも高級そうに見える

今回は、副院長の外科部長と手術応援

しかもなんと、離島見学希望のNP学生2名も同乗させてもらえた!

もちろんタダ!

すごい徳洲会!!

13時 4人で乗り込み出発

13時20分頃 いざ離陸

大阪の街並みを見下ろしながら上空へ

シートベルト着用サインも酸素マスクも民間機同様

高度が安定したら、操縦士がコックピットにある複数の画面やスイッチを丁寧に説明してくれた

フライトレーダーかっこいい

そしてなんと、、、

 

 

まさか、、、

 

 

 

上空1万メートルの大空で副操縦席に乗せてもらえた!

すごすぎる。楽しすぎる。そして怖すぎる。

どこかに触れたら取り返しがつかないことになりそうな得体の知れない恐怖と、二度と見れることはないだろう目の前の世界にアドレナリンがビンビン分泌されるのを体感するほどの興奮でやばかった

15時30分 そんなこんなで離島の空港へ

着陸もすごい柔らかい

民間機の着陸の瞬間、あの独特な衝撃を想像し構えていたが嘘のよう

地面がゴムのように感じる程のサスペンションで接地

パイロットが凄腕なだけではない感じ

どっちにしろ、あっという間に離島到着

楽すぎる。。

1100kmを移動したなんて思えない手軽さ

●乗り換えなし

●待ち時間なし

まさにNo Stress!! Happy new HONDA

誰もいない滑走路を歩いて移動し、通ったこともない事務所を通って空港内へ

ホテルのバスが病院まで送迎してくれる

 

16時 病院着

16時10分 手術患者にPICC挿入(手技時間 約5分)

17:00 医局の車を借りて徳之島見学

徳田虎雄顕彰記念館やらクジラが見れる岬へ

夜は島の病院スタッフが店を予約してくれていて島料理でおもてなし

 

◆◇◆2日目

7時 医局回診

8時30分 麻酔準備

9時 癌根治手術開始

  執刀医:八尾外科医 第一助手:八尾外科医 第二助手:NP

  麻酔科:離島産婦人科医兼麻酔科標榜医

  直接介助:離島看護師

 

かなり大変な手術だったが、無事に摘出し縫合完了

外科副院長は翌日外来日のため一足先に民間機で帰阪

二人で閉創

 

僕らは万が一手術が長引いた場合を想定し翌日の飛行機にしており、17時お土産を買いながら島料理を

昼飯抜きだったため、超絶空腹状態からの、油ソーメン、あおさの天ぷら、島じゃがコロッケ、ヤギ刺し、地元の刺し盛り、ヤギ汁にたまごおにぎり、、、

うますぎる。。。

パッションフルーツが入ったサワーがおすすめで学生も喜んでくれた

 

◆◇◆3日目

7時 医局回診

8時45分 医局会

9時 術後患者を見に行って

9時10分 病院出発

 

帰りは民間機

病院事務さんに車で送迎して頂いた

10時20分 フライト

11時20分 乗り継ぎ空港

12時50分 フライト

13時55分 伊丹空港到着

昨日の手術道具を離島空港で預けており、流れてくるまで待機

 

14時20分 空港バス

15時 近鉄乗り換え

15時30分 近鉄八尾到着

16時 歩いて病院へ

16時10分 PICC挿入1件(手技時間2分)

17時 糖尿病内科患者を一通り診て退勤

 

まとめ 当院~離島病院 所要時間

行き 3時間30分 by 徳洲会ジェット 

帰り 7時間10分 by JAL

 

なんと倍以上の差!!

恐るべしプライベートジェット

 

いつもいつも調整してくださる離島の院長、看護部長、事務、医局秘書さんありがとうございます。

そして、このような業務を快く調整してくださる八尾のスタッフにもいつも感謝です。

 

何度も発信しておりますが、離島こそNPが活躍すべきフィールドです。

興味のある方もない方も、一度離島医療を経験してみてください。

NPとして新たな自分に気づけると思います。

そして、離島で活動するNPがもっと増えていくことを期待しております。

 

見学生コメント引用

3日間ありがとうございました。

たくさん見せて頂いて、手術も一緒に入らせて頂けてほんとにいい経験となりました。

今回の経験を活かしていけるよう今後も頑張ります。本当にありがとうございました。

ご飯もご馳走様でした。先生方にもお礼をお伝え頂ければと思います。

 

目にも止まらぬ速さのpicc挿入に始まり、糖尿病治療の奥深さ、ホンダジェット体験、麻酔、オペなど、徳洲会でしか出来ない貴重な経験をさせて頂けた事で、今後の進路を考える上での視野が大きく広がりました。自施設をクビになった暁には、徳洲会で雇って頂けたら幸いです。コロッケ好きな先生、観葉植物を愛する先生、八尾並びに、徳之島の皆様に、感謝していたと宜しくお伝えください。

またお会い出来れば、大変嬉しく思います。ありがとうございました!

 

 

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初国際学会 in TAIPEI

鬼のように締め切りに追われ、怒濤の一年が過ぎました。

行きたい学会だけでなく招待して頂ける学会と幅は広がり、今年はいろいろな学会に参加させて頂き、喋らせて頂きました。

 

中でも今年度の大目標に挙げていたのは、国際学会への参加

諸先輩方が海外で発表している姿に憧れていた所、確か春に大学からのメールで、アジア初のNP学会を開催することを知りました。

 

場所は台湾!

まさにチャンスと思い、目標をこれに設定。

春頃はまだ英語が身近に全くなく、英語学習を進めるきっかけになりました。

妻を説得しオンライン医療英会話コースに入会したのも、学会参加のため。

幸い、当院にはイギリス人医師が在籍しており、講義に参加したかったし話をしてみたかったものの、内科所属の彼とは外科時代すれ違いの勤務でなかなかご縁がなく。。。

ただ、今年からは内科所属となり、彼とも身近な存在で、毎週ケースカンファレンスと回診に参加できるようになったのも、大きな変化でした。

というのも、離島から就職先を探す際に当院に決めた理由の上位に、彼の講義を受けたいと常々思っていたので、参加できて嬉しかったというのが本音。

日常会話もままならなければ医療英語も全くわからず、最初はほぼわからなかった講義が、要所要所で日本語で話してくれる優しさや研修医との助け合いで徐々に聞きなじみ、言ってる内容はおおまかにわかるようになりました。

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アウトプットはオンライン講義で徐々に練習し、まさにカタコトの英語で要旨をくみ取ってくれる講師のおかげで徐々に自信もつき、開始当初とは見違えるコミュ力をつけれました。

 

が、学会参加となるとどこまで通用するのか、ハネムーン以来の海外で日常会話がどこまで通用するのか、色々不安はつきず。

しかも、そんなタイミングで国際学会2週間前の学会で初ランチョンセミナーをさせて頂けることとなり、初国際学会の準備と並行し初ランチョンセミナーの打ち合わせを行い、バタバタしたまま当日を迎えました。

そんなこんなで、パスポートの更新も後手となり、飛行機の予約もギリギリに。

コロナワクチンも接種していないので、出国、入国時に陰性証明書がいるいらないで振り回された。

 

学会には、いつも面倒を見てくださる外科指導医が同行してくれることに。

というのも、彼は国境なき医師団や大学等で海外によく足を運んでおり、僕が初国際学会に参加することを最初に相談した際に、不安やろうからとついてきてくれることになった。見た目は強面なのに中身はやさしい。

スケジュールとしては、忙しいだろう彼がなぜか2日前から出発し、僕は追いかけるように前日に飛行機で飛んだ。

離島応援で獲得したJGCの恩恵がこんなところに

1人でうろうろ観光したあと空港に迎えに来てくれ、初台湾での電車の乗り方や乗り換えなど、全部エスコートしてくれた。

その日の夜ご飯も、学会当日朝ご飯もよさげな店は全て調べ上げてくれていて、ただついて行くだけという優雅な初台湾。兄貴風半端ない。

学会はポスターで質疑応答2件対応した。対応できた。

学会の口演もアジア人英語のおかげか聞き取りやすく、新たな知見の他にもこれまでの学習が身についている実感が得られてよかった。

調子に乗って質問してみたけど、それもなんとか理解できた。

会場には数人日本人NPも参加しており、ご挨拶させて頂いた。

学会グッズ。日本の学会でもやったらいいのに。多分買わんけどなんかいい

そのまま、時間の許す範囲で観光し翌日帰国。

臭豆腐だけは二度と口にすることはないだろう。

今回はポスターセッションでの参加だったため、次回は壇上に上がり、そして海外のランチョンに。。。と夢も膨らんだ、そんな初国際学会だった。

こんな機会を頂ける職場風土、福利厚生にも感謝。

当院NPは、再来年4人、その次1人が加わり、6人体制となる見込み。

彼らへの教育のためにも、更なる経験と知識を積み上げていかなければならない。

次はロンドンでの創傷学会 2024EWMA!

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目指せGeneral! NP6年目の振り返り

配属診療科

  • 2023年1月 消化器外科
  • 2月~4月 心臓血管外科
  • 5月 糖尿病内科
  • 6月 腎臓内科
  • 7月~12月 総合内科 with Dr.Branch
  • 2024年1月~3月 糖尿病内科

 

離島応援

  • 1/24~26 手術
  • 2/13~15 手術
  • 5/29~6/3 手術・実習指導
  • 6/12~17    〃
  • 7/24~28    〃
  • 8/14~18    〃
  • 9/5~7  手術
  • 9/18~22  手術・実習指導
  • 10/16~19 特定行為研修指導
  • 1/30~2/1 手術

 

学会

  • 2月 第53回日本心臓血管外科学会 旭川
  • 5月 第1回徳洲会外科部会 口演 東京
    ◎Possibilities of TOKUSHUKAI Surgery
  • 7月 第40回呼吸器外科学会 新潟
  • 10月 第9回日本NP学会学術集会 ポスター 札幌
    ◎当院でのエコー下血管穿刺における長軸法と短軸法でのPICC挿入時間の比較
  • 12月 第25回日本救急看護学会学術集会 ランチョンセミナー4 長崎
    ◎Seamlessなチーム医療を目指して PICC
  • 12月 1st Asian and Pacific Congress for Nurse Practitioner (APCNP) Conference in TAIPEI
    ◎THE ROLE OF JAPANESE NURSE PRACTITIONERS (JNPS) ON SURGEON TASK SHARING

 

その他

  • 4/14 中河内地区PICC meeting
  • 4/27 院内PICC勉強会
  • 5月 院内解剖生理勉強会
  • 8月 院内解剖生理勉強会
  • 9月 第99回大阪透析研究会 大阪
  • 10月 京都PD施設見学 JPHCセミナー 院内解剖生理勉強会
  • 12月 系列病院PICC勉強会
  • 2024年2月 院内症例検討会
          製薬会社勉強会
    ◎糖尿病診療における診療看護師(NP)の役割

 

JAL Life Status

  • 2022年
    FLY ON point 70,554
    搭乗回数 41回
  • 2023年
    FLY ON point 55,704
    搭乗回数 52回

 

見学生受け入れ

  • 2/15-17 2名
  • 6/21 1名
  • 8/22-23 1名
  • 10/24 1名
  • 11/14-16 1名

 

予定

  • 5月 34TH CONFERENCE OF THE EUROPEAN WOUND MANAGEMENT ASSOCIATION in LONDON
    ◎Successful Management of Postoperative Complications by Nurse Practitioners in Japan: A Collaborative Approach Leading to Favorable Outcomes
  • 5月 第67回日本糖尿病学会 東京
    ◎離島の糖尿病診療における診療看護師介入の試み
  • 8月 日本NP学会近畿地方会 大阪
  • 10月 第61回日本糖尿病学会近畿地方会 大阪
  • 11月 第10回日本NP学会 東京
  • 12月 糖尿病教室

 

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誰でもできる!初心者向けPICC挿入テクニック 長軸法

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。

 

今回は、PICCのテクニックをご紹介します。

 

おそらく特定行為研修やNPコースのPICC練習の穿刺は、CVのように短軸法が主流ではないだろうか。

前回のNP学会では、短軸と長軸が一体となったエコーの紹介もされていたが、従来のエコープローブを90度持ち替える(長軸)だけで、こうも簡単に血管穿刺ができるものかと思えるほど手技のレベルが容易になる。

 

実際、当院では短軸法でやたら穿刺時間がかかり、挙げ句の果て失敗して終了することもあったPICC手技だが、特定行為研修生や研修医等の初心者でも、長軸法にすることで、成功率、手技時間が飛躍的に改善した。

 

短軸法・・・

血管に対して90度にプローブを当て、輪切りの状態で血管穿刺

 

長軸法・・・

血管に対して平行にプローブを当てて穿刺

 

短軸法のメリット・デメリット

○他血管との位置関係が一目瞭然(動脈や神経を1画面に収められる)

○うまくやれば針先を追いかけ血管までアプローチできる

×針が見えにくく、不慣れな手技者にとって難易度が高い

×的が小さくCVの数倍難易度が高い

 

 

長軸法のメリット・デメリット

○針の走行を固定したエコー画面で追えるので、血管までの距離や先端を追いやすい

○血管を貫通することがほぼない

×動脈や神経との位置関係が画面で確認できない

×長い針じゃないと届かない

 

長軸穿刺中の画面はこちら

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僕もこれまでは短軸で何回も難渋していた。

ところが、当院ですばらしきPICC指導医との出会いで状況は一変した。

長軸ガイド付きのプローブで数を熟していくことで、手技時間が圧倒的に短縮

かれこれ1時間程度かかることもあった全手技時間が、平均5~10分に。

当院では透視下でやることが大半だが、透視室入室から退室まで15分という自立達成時間もクリアすることができた。

 

長軸ガイド無しでの練習を行うことで、点滴留置確保困難症例にも、PCPS装着中の橈骨動脈ライン確保症例にも、また穿刺ガイドがない離島でもスムーズに留置することが可能となった。

 

最後に最近導入した、TeleflexのJAPAN PICCが使いやすかったので、挿入手技をご紹介。

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まず、PICC本体にスタイレット代わりのワイヤーを挿入し、

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先端を少しだけ出す ※メーカー推奨

(個人的には先端-1cm程度にし先端を出さないのが好き)


血管穿刺

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ダイレーター挿入用の短いガイドワイヤーを挿入

穿刺針を抜き、刺入部を数mm皮切しダイレーション

ここがその他のPICCとの違い

ダイレーターのみ留置し、ワイヤー毎全て抜去

Modified seldinger technique!!

Over the wireではないのがかなり助かる

ダイレーターにPICC本体を挿入

ダイレーターをピールアウトし目的位置まで挿入

スタイレット代わりのワイヤーを抜去

逆血確認し固定 

終了

このあとは同封のスタットロックで非縫合固定

 

手技に示したとおり、他PICCとの違いが、1カ所

power PICCでは、ダイレーション後ガイドワイヤーのおしりからPICC本体を通す手技が必要で、助手がいればまだしも1人で挿入する際には、片手でダイレーターからの出血を抑えつつ、片手でワイヤーを通すという至難の業が求められる。

JAPAN PICCには、ダイレーション用の短いガイドワイヤーとスタイレット代わりの長いガイドワイヤーの2本が用意されており、MSTにてワイヤーの入れ替え操作を省くことが可能。

PICCはガイドワイヤーが長いので、とても扱いにくく、同時に不潔になりやすい。

その操作が一つ省けるだけでも、結構ありがたい。

Power PICC同様造影剤注入可能な特殊型(償還区分)で、ダブルルーメンはどちらも5Fr。

おまけに本体価格は、ガイドワイヤーが1本多いのにJAPAN PICCの方が安い。

そのためpower PICCでははみ出ていた償還価格内に収まる。

Wonderful!

 

 

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普段とはひと味違った離島応援

週末NP学会に参加したあと、月曜日本院で仕事し前泊で離島応援へ

 

大阪でもちゃんと仕事はしてます

その日は、朝から急性虫垂炎緊急オペ助手・腹部正中離開創のNPWT交換・病棟指示の変更等々主治医不在時の対応・PD術後ドレーンの入れ替えのお手伝い・・

 

朝一飛行機しか空席がなく、必然的に空港ホテル前泊に

空港ホテル行きのバス最終19:30

なんとか間に合うように病院をあとにしたが、乗り損ねた電車の人身事故で以降の電車が止まってもた

運転が不慣れな妻にバス停まで送り届けてもらい、ギリギリバス乗車

ホテル前泊し、7:05発の飛行機へ

10:30離島病院に到着し、本院の指導医と合流し外科回診

 

大腸手術後の術後合併症で週末再手術後の患者を引き継ぎ指導医さよなら

 

本来なら月~金まで本院から外科医が1人待機し、虫垂炎や胆嚢炎、消化管穿孔等急性腹症に対する手術や外科術後外来診察要員として待機するようにしているが、今週は予定変更があり、

月-火 外科医A

火-木 NP

木-金 外科医B

というつぎはぎ応援

 

NPしかいないというのは初めて

 

でも大丈夫

 

本院から離島カルテをみれるから^^

なんかあったらホンダジェットで飛んできてくれるから^^


肝胆道系酵素が上昇していても、40度発熱していても、一言相談したら本院の外科医2,3人から外来の合間やオペの合間に見てくれて色んな遠隔指示が飛んでくる。

 

CTの読影に自信がなかったり、輸液や抗菌薬の変更でも、みんないつでも気軽に相談できる。本当にありがたい。

 

血液検査追加して造影CT切って創部診察して、、

輸液変更して抗菌薬変更してPPIやめてドレーン処置して、、

 

一応不在時対応してもらう用の離島研修医も担当医にしているが、外科医からしたら普段から一緒であーだこーだ言えるNP君の方がわかってるやろうし頼みやすい^^

・・・て思われてることだろう笑

 

病棟Nsも研修医よりはNPさんの方が安心よね^^

・・・て言われてて笑

 

とにかく、膿が出てるCVCは抜去したし、皮下ドレーンは洗浄したし、必要な採血はしたし、肝臓に優しいことしたし、快方に向かってくれてるだろう。。

 

 

一段落して隣を見ると、

昨日時間外できた糞便性腸閉塞のBacterial Translocationによるショックのおじいちゃんがいた。

ERから研修医の動脈ライン確保を手伝ってあげて、CTも見て本院外科の助言ももらい、便処置をがんばった。

その後NAD0.2γと外液2Lで頑張っていたが、おなかを触ると痛がってる。。押しても離してもめっちゃ痛がってる。。

・・・やばくね(・・;)

来院時よりLactateは下がってるけど破れてないか心配(下部消化管穿孔に伴う急性反発性腹膜炎の疑い)

 

本院指導医からは、開腹したらとイヤな指示・・・

ひとまず担当の研修医ちゃんに、CT followするよう促し穿孔はなかった。

セーフ!

ただ結腸周囲に壁内気腫増悪ぎみ

 

本院外科医と電話であれこれ相談し、NAD taperingと外液負荷をアドバイス

その後おしっこでてきて一安心

 

研修医と外科医の通訳という新しい役割も追加された

 

外科医の外科応援は外科外来と緊急手術、たまに予定手術、外傷処置ぐらいだが、外科NPの応援は外科に留まらず、形成外科外来手術応援、院内創傷ケア回診、ER応援、瘻孔管理(気切チューブ、胃瘻、膀胱瘻交換)、訪問診療、一連の研修医指導と幅広い。。

今回は、形成外科外来後の予定手術4件、褥瘡の腐骨除去や皮膚腫瘤切除をお手伝い。終了22:30...「おらんかったら0時回ってたわ。ありがとう」と形成外科応援医から感謝の言葉。やさし!

 

他、研修医から抗菌薬や栄養管理の相談、医局勉強会、看護師からのデブリ依頼などをこなした。

 

急性期病棟、外来、療養病棟訪問看護、行けば行くだけ仕事がある

 

常勤時代は、応援NPにどこまで仕事があるか不安だった時もあった

でもそんな心配は不要だった

 

僕が2年間で新規開拓をした離島医療のニーズ

不在になった今、NPでないとこなせない業務となり良くも悪くも顕在していた

 

一見NPがいなくても医療はまわってる

でも本当の意味ではまわっていないのかもしれない

 

外科医みたいにわかりやすい役割があるわけではないが、NPの役割は普段手が届いていない部分にある。手が届かないから皆見て見ぬ振りをしてやり過ごしてる。だからこそそこを埋めれば医療の質があがる。

 

 

医師からも看護師からも感謝される存在、

そういう人に

わたしはなりたい。

 

 

大阪万博モノレール

 

大阪上空古墳だらけ

 

またランクアップ🌟
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異動一年目でJGCに入れた!
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『藤田の外科NPを調査せよ』第8回NP学会に参加 双孔式人工肛門の造設と人工肛門閉鎖

今年もこの時期がやってきた。。

今年ではや8回。。

節目の第10回には特別な何かを期待笑 思い切って離島でとか^^

 

資格更新作業を終えたこの年は次回の更新にも何もならない空白の期間で、特にノルマもなく今年は参加だけの気楽モード。12月やったらゴッホ展行きたかった。。

 

初ひのとり

新幹線より時間はかかるがのんびり

仕事終わりに寝ながら名古屋まで過ごせた

 

行きのバスで、当時の生意気な新人くんだった僕の面倒を見てもらい、その背中でNPを志したきっかけとなった先輩達と数年ぶりに偶然出会えて嬉しかった。

東京医療の1期生として卒業して帰ってきて間もなく、大阪ど真ん中の高級焼肉店に連れて行ってもらったのは今でも後輩に語り継ぐエピソードの1つで、仕事以外でも憧れるカッコいい人たち☆☆

まさに現地参加の醍醐味

 

唯一のミッションは、外科部長から命じられた

『藤田の消化器外科NPを調査せよ』

ちゃんと調査してきましたよ!

忘れもしない、NP試験当日。試験会場内で藤田医大の受験生から公開処刑にされた大分県看大も卒後5年で追いついた、そんな気がして少し安心した笑

(学会で話を聞くだけじゃなく、藤田の医療を生でみたい今日この頃)

さすが酒井さんが作り上げた立派な学会で、とても充実。

これはコロナの恩恵とでも言うべき学会オンデマンドも当たり前になった今、オンデマンド対応のブースは後回しにして、現地でしか見れない講演を回るのが新しい学会スタイルになりそう。

 

酒井さんが会長講演で言っていた一般市民への認知度アップへの課題。。

岡田将生中井貴一を呼ぼう💁🏻‍♂️

キムタクほどの聴衆にはならないだろうが、東海関西地方くらいの絶対NPに関心ない女の子やお母さんたちが集まって知ってもらえる^ - ^そしてあわよくば市民の声として応援してもらえる^ ^

サイン書いてもらったり、抽選でプレゼント配ったり?みんなで『NPー。サイコー!』とかガッツポーズして写真撮ったらいいやん? しらんけど笑

丁度ナイチンゲール精神を踏み倒し看護師であることを忘れる教育をしてる施設もあるみたいやし、中井貴一から人を見ろって喝入れてもろたら? 知らんけど笑笑

ちょうどこの時期はまだドラマ撮影中だろうから、来年の学会には是非とも連れてくるべき。

…北海道、、遠い。

 

snsの発信力は良くも悪くも強力で、いろんな人から声をかけてもらえた。

半分匿名のつもりだったが、8割くらい顔バレしてそうです。

 

個人的な感想としては、医師があらゆる場面でサポートをしていただいており、教育講演が充実。

 

学会に行くなら手を動かして日々の診療のスキルアップをというmindから毎回ハンズオンセミナーには参加するようにしていて、今回は精巧な腸管モデルでの人工肛門造設を経験させてもらえた。

外科医がかけた糸を結ぶことはしていたが、糸をかけるところからやらせてもらえるのは術野の展開や術者の右腕代わりとしての役割に役立つ知識となった。

藤田では手術部ナースにも同じようにやらせてチーム作りをしているとか。。規模がすごい!

 

人工肛門造設・腸管吻合の様子を紹介

筋膜切開し腸管を引き出し、腸管膜対側を切開

4針ごと口側と肛門側それぞれ皮下に固定で終了

巨大ストマ笑

次は糸を抜糸しFEEA2カ所で腸管吻合

腹腔に収めて筋膜縫合、皮下縫合で時間切れだった

時間は30分ちょいと少なかったが、針の掛け直しも多く、実際は出血して止血する時間もある中で熟さないといけない手技、、

学びが多かった。

 

随所でお褒めの言葉を頂き、ご指導いただいた医師やETHICONの方々ありがとうございました。

 

 

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こんなNPは多分初めて?!片道1100kmの離島応援勤務の実際② JAL編

こんなNPは多分初めて?!片道1100kmの離島応援勤務の実際① JAL

こちら

 

実際のタイムスケジュールを紹介します。

 

大阪の当院と鹿児島の離島の施設は同グループで、大阪から外科医を毎週1人ずつ派遣し、外科外来や手術応援、外傷症例のコンサルトなどを行っている。応援メンバーは計10人くらい。外科医は1日1万円、土日10万円の応援手当がある(NPは雀の涙程)

そこで、離島にいた僕と知り合い、面倒を見てくれた恩人たちで、こうして大阪に呼んでくれた訳だが、離島病院は旅立つ僕に対し、いつでも応援を歓迎してくれるとありがたいお言葉を。(離島に居続けられなかったのは、別記事を参照)

 

僕が応援に行く時はこんな時

  • 外科手術の助手
  • 全身麻酔
  • 褥瘡診察
  • 勉強会
  • NP実習生指導
  • 宣伝

 

段取りとしては、

①当院外科医から応援依頼・離島から依頼

②離島看護部長から大阪看護部長へ応援依頼

③病院で飛行機予約(経費は離島病院持ち)

③出発

 

応援頻度は月1回1週間を目標にしていたが、異動したての初年度ということもあり今年はまだ4回くらい。それでも今年9月は2回応援があったので充実していた。

ついこないだその4回目の応援に行ってきたので、そのときのスケジュールを紹介します。

 

◆◇◆1日目

この日は、大阪での緊急手術が入り予定時間に搭乗できそうもなかったので、空港ホテルに前乗りし翌朝1便で出発することに。(いつもは、午前中には搭乗し、昼過ぎには島入り)

~19時頃 緊急ハルトマンの助手をした後に空港ホテルで1泊

 

 

◆◇◆2日目

伊丹空港の始発、7時5分の搭乗に向け出発

手荷物検査1人目 無人伊丹空港

 

ビジネスシートのクラスJにしてくれる秘書さんの優しさ

伊丹空港鹿児島空港 (655km)

 

時間があれば、鹿児島空港の足湯でリラックスするが、乗り継ぎ40分くらいだったので、今回は断念

鹿児島空港-離島空港 (480km)

 

そして10時 島到着

 


空港から病院までは、ホテル車送迎で45分

11時頃 病院入り

ヘルニア2例、TAPPとLiechtenstein法の助手予定だったが、島麻酔科医がCOVID-19陽性とのことで、急遽麻酔をするために術前診察

12時 病棟Nsから褥瘡診察依頼あり診察・処置・外用薬変更

13時 大阪外科医監督下でNP学生と全身麻酔

18時頃 手術終了し島スタッフと打ち上げ

ホテルに宿泊

 

◆◇◆3日目

7時 医局回診

8時 勉強会 昨日の麻酔科術後診察 今日の術前診察

9時 Lap-横行結腸切除とTAPPの術前診察 麻酔準備

9時30分 全身麻酔開始

 

島最終便に搭乗するために16時病院発予定だったが、予想以上に難渋し15時時点で病変摘出できず、大阪外科部長に電話で予定変更の電話

TAPPはNP学生の縫合演習のために、閉創で術野と麻酔交代

糸結び、真皮縫合指導の後麻酔離脱し、医局に戻ったのは21時

 

NP学生は、初めての埋没縫合と気管挿管を経験

首が短めで挿管困難症例と言われる島民の気道確保を、難渋しながらもなんとか4例経験してもらった

 

22時 打ち上げし25時ホテル連泊

 

◆◇◆4日目

ホテル朝食を摂り、8時頃病院へ

術後の診察をしてNP学生とお別れ

9時30分頃 病院発

10時30分頃 搭乗

 

11時30分 鹿児島空港

時間があれば、鹿児島空港ラウンジで焼酎を嗜みながら一眠りするのが好きなんだが、

今回は乗り継ぎ待機してくれている隣のユニバ便へ直行しすぐ離陸

  

 

 

13時 伊丹空港到着

 

14時頃 病院着 乗り継ぎが最短で過去最短の移動時間に
14時30分 人工肛門造設術 助手

16時頃 手術修了

16時30分 業者勉強会

17時30分 帰宅し遅めの昼ご飯兼夜ご飯 もらった業者弁当

こんな感じです。

 

今回のフライトでJAL搭乗回数25回、回数は足りなかったがFOP30000点を達成できたのでクリスタル会員に(わーい)

 

次回は、プライベートジェット機での応援をお見せできたらと思います。

 

やっぱり我が家が一番

 

こんなNPは多分初めて?!片道1100kmの離島応援勤務の実際①

 

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