離島は言わずもがな、モノ不足とヒト不足
※これは、どちらも調達困難という意味も含む
医師が少ないため、医師業務の一部を担える診療看護師の需要がある
看護師目線で更に噛み砕くと、
病棟看護師の意見として、病棟管理をする医師が少ない
外来看護師の意見として、外来診察を頼める医師が少ない
救急外来看護師の意見として、救急対応する医師が少ない
離島には、今起きている目前の事象を主治医に確認・依頼したいけど不在というジレンマが島外以上に存在する
一般的に、何かしらの異常が生じた際に、現場の看護師は、最適な相談先(医師)を見つける。
例えば、、、軽微な症状(待てる・苦痛レベルが軽い)なら、研修医でも大丈夫かな
意識レベルの悪化なら、研修医じゃだめだから上級の先生に
心停止だから、他科の医師でもとにかく近くにいる医師を
このトリアージが病棟でできるのがいわゆるリーダー看護師
ただ、都会はシステマチックにチーム医療がなされており、これら看護師からの指示系統が決定している施設も少なくない。
例えば、、、1st call.主治医(○○研修医も可) 2nd,上級医
そして、診療科を跨ぐ場合は、主科の主治医から他科へコンサルテーションすることが多いだろう
この体制が敷けるのは、(当直明けで不在というのはあるだろうが)基本医師が院内にいるから成り立つ
しかし、離島となると少し違っていて、今いる人材(医師・看護師)で乗り切るしかないため(専門診療科の9割以上が非常勤の応援体制で基本不在)、すがれるヒトにはすがるしかない。
特に、褥瘡や皮膚疾患となると、皮膚科、形成外科、整形外科の専門領域で、その他診療科医師はあまり携わらないことが多いことから苦手意識を持ち、普段関わる(皮膚排泄ケア認定看護師【WOC】をはじめ)看護師の方が詳しいことがよくある。
そこで、先ほどの看護師が誰に相談するか、、、
皮膚科・形成外科医は非応援日でいない。
主治医の常勤内科医や研修医では『きっと十分な治療・ケアができないだろうから』、皮膚トラブルに詳しいヒトに相談しよう。
WOCはいない。
そうだ、診療看護師に相談しよう
という流れになることは不思議ではない。
しかし、この診療看護師の活用は落とし穴が待っていた!
詳しくは、離島NPの位置づけの模索②へ